夢の途中

 

 

 アメリアがいた。

 ゼルガディスもいた。

 シルフィールもいた。

 

 笑っていた。

 

 ミリーナもいた。

 ルークもいた。

 

 笑っていた。

 

 オレがいた。

 隣に、リナがいた。

 

 ――――笑っていた……。

 

 空は青く澄み、所々に白い雲が浮いている。いい天気だ。梢を擦り抜ける風も心地いい。

 世界は平和だった。

 昼食にしようと宿屋の一階で昼飯を食う。

 いつもの如くリナとオレとで皿の上の格闘を始める。宿の主人に怒られて、誰とは無しに顔を見合わせる。やがて

伝染していくくすくす笑い。誰もが笑みをこぼして幸せを噛み締める。

 日常生活に安堵する。

 

 

 アメリアがいた。

 ゼルガディスがいた。

 シルフィールがいた。

 

 笑っていた。

 

 ミリーナがいた。

 ルークがいた。

 

 笑っていた。

 

 オレがいた。

 隣にリナがいた。

 

 ……みんな、笑っていた。

 

 

 ――――それはまだ夢の途中で――――。

 

 

――終。

稿了 平成十二年三月十八日土曜日
改稿 平成十二年四月一日土曜日