さくらざか
移り行く季節。
遠くなる面影。
愛していた。
誰にも知られなかった恋心。
感傷なんて似合わない――自嘲の笑みを浮かべながらも。
想いを馳せるのは過去があまりに目映いから。
花びらは散っていく。
想いの残骸を乗せて。
あの日君が教えてくれた夢は夢のまま。
憧れは憧れのまま、現在(いま)も胸を占めて。
抱き締めたぬくもりは手の中から消えても。
掴んだ言葉が耳を素通りしても。
記憶の片隅に残る輝き。
手放してしまった欠片。
残酷なまでに何もかもを押し流していく時間。
祈り願う君の幸せ。
魂にまで刻みつけた瞬間のまぶしさを。
自覚のない煌きでも誰もが護らずにいられない。
昔を振り返るのは後ろ向きに落ち込む為ではなく。
立ち止まるのは疲れ果てて動けないからではなく。
確かに在った熱さと苦しさと。
失われた微笑と鮮やかな君の。
思い出はなくならない。
遠く離れ行く日々でも。
愛してた。
君だけを。
勇気をくれた君に。
翼をくれた、君に。
心から言える。
嘘や建前ではない。
ひがみや嫌味でもない。
ただ、幸福であるようにと。
君が僕以外のだれかを愛しても。
いつか途切れてしまう生命でも。
乗り越えられない壁が見えても。
出口のない迷路に迷い込んでも。
歩き出せるのは君がいたから。
絶望しないのは君がいたから。
飛びたてるのは君がいたから。
君が背中を押してくれたから。
だから君を失っても僕は微笑える。
君がいなくなっても僕は微笑える。
愛してた。
君だけを。
愛してる。
君だけを。
いつも、いつまでも。
ずっと、これからも。
僕は、君だけを――――。
元ネタ、何だかわかります? 未来日記を見ていたら、つい手が滑って……(笑)。「桜坂」は聴いていてうっとりしますね。
福山雅治、歌い方が変わったと思うのは私だけ?
東北の方では今が桜の見ごろではないでしょうか。桜はいいですね。
はらはらと散る様も、風がごう、と吹いて一斉に周りに降り注ぐ様も、地面に落ちてしまっても葉桜でも、風情があります。
桜を題材に、今度は小説を書きたいです。……来年までにはネタを思い付いているでしょうか(^^;)。
てわけでこれも前作・前々作と同じく全文抜粋。
元ネタわかりますかと問い掛けておいて題名でネタバラシしてるんですけどね。まあ題名を付けたのはたった今なのでご容赦。
てわけで(二回目)この頃は未来日記……幾つだっけ?(をい) 「スケッチブック」を見てた時にふと思いついた詩でした。
そんな訳で、タイトルも福山雅治の「桜坂」からまんま取ってきてます。いつ聴いてもいい曲ですな。
あ、ちなみに上で桜を題材に云々と言ってますが、これより前の時点で「世界の掟」番外編の「桜」を書き終えていたりします。
そのお話とはまた別に、桜を題材にした話を書いてみたかったんです。……結局、一年経った現在、ネタを思いついておりませぬ。来年こそは!(笑)
おお忘れるところだった。カップリングは一応ゼルリナのつもり。